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一所懸命がカッコ悪い?

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

昨日、第二次反抗期について書きましたが、この時期の子どもたちの中には、「一所懸命に勉強することがカッコ悪い」と思う子がいます。
そういう子は、
「英語のテスト30点なんですけど(笑)」
「社会の先生腹立つからこないだのテスト、『ノー勉』で受けたった」
「数学おわってるし」
などと言い、自分が努力していないことや成績の悪さを自慢するようになります。

大人は子どもに言います。
「何ごとも一所懸命やりなさい」
「自分の将来の可能性が増えるように、今勉強をがんばりなさい」

しかし、大人に反抗するこの時期ですから、「一所懸命やる」とか「勉強してテストでいい点を取る」という、いわゆる「大人が喜ぶこと」を「しない」ということが、反抗のひとつとして表れるわけです。
「自分は本気を出せばいい点なんて取れるが、大人に媚びをうるようなマネはしない」
という心理です。

そして、真面目に努力している子を見ると、何となくその子が大人に媚びをうっているように映り、「ダサい」などと言い出します。

この状態から抜け出すための特効薬はありません。
決して「論破」しようとするのではなく、時間をかけて冷静にコミュニケーションを続け、本人にも考えさせることが大切だと思います。
「このままいくとこうなってしまう可能性が高いけど、どう思う?」
「やっぱり将来は、自分に合った楽しくてやりがいのある仕事をしたいよね?」
「もうしっかりと自分のことを見つめることができると思うから、考えてみて」
などと話すわけです。

子どもたちは成長過程の中にいます。どこかで必ず、一所懸命がんばることの素晴らしさを気づいてくれるはずです。

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