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5段階の「3」は真ん中ではない

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

奈良県では、公立高校の入試に大きく関係する「内申点」は中2からつき始めます。
多くの中学校では通知表は5段階で、もちろん「5」が最高の評定です。

三者懇談で通知表の成績と内申点の話題になることも多いのですが、子ども本人も保護者の方も通知表の評定を少し甘いめにとらえてしまっていることがあります。

「3」は真ん中の成績だ、と思っているのです。

確かに数値上、「3」は5段階の真ん中の評定です。しかし、高校進学を前提に考えると「3」ではなかなか厳しいのです。

奈良県の内申点は普通は135点満点で計算されます。
「オール5」は内申点は満点の135点です。もちろん公立最上位校を目指すことができます。
「オール4」は108点です。公立では7~12番手くらいの高校の内申点です。
「オール3」は81点です。公立高校の普通科では選択できる高校は10校を切ります。
「オール2」は54点です。実はこの成績では公立高校への進学は非常に厳しくなります。

「オール4」の成績で、「最上位の公立は難しいけど、その次くらいは行けるだろう」と考えている子が意外に多くいますが、これは楽観的すぎるといえるのです。
また、少なくとも「オール3」を取らないと公立高校へはなかなか進学できないことも分かります。

「オール3」は真ん中ではなく、高校進学をする集団の中では下位の成績になってしまうのです。
高校進学を前提にするならば、「5」は良い、「4」で普通、「3」は悪い、ととらえなければなりません。

中学校の通知表が返ってきたこの時期、上記のことを念頭に置いて通知表をじっくり眺めてみて、志望校やこれまでの振り返り、今後の勉強について考えてみるとよいと思います。

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