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重箱の隅のつつきあい

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

陽塾では小テストを頻繁に実施しています。合格点に達しなければ居残り再テストなどが待っています。
通常、小テストは相互採点(生徒どうしでお互いに採点する方法)をさせていますが、お互いに張り合っている子どうしが採点すると、重箱の隅をつつきあうことがあります。

例えば、相互採点中・・・
「先生、これ”a”じゃなくて”u”に見えますよね?」
「うーんこれはそう見えるね。バツ」
「よっしゃバツ!はいアウトー」

わたしは苦笑します。
微妙な解答にバツをつけられた子は、少し悔しそうに、自分が採点している答案の「重箱の隅」を必死で探し始めます。
そこには陰湿さはなく、ドライで明るいイメージがあります。

他人の答案にバツをつけて喜ぶことは褒められることではありませんが、わたしは子どもどうしで重箱の隅をつつきあうことはむしろ良いことだと思っています。

厳しく採点した方がテストを解いた本人のためになるからです。
間違えているのに変な優しさを発揮してマルをつけるよりよっぽどいいのです。
不鮮明な字、漢字間違い、符号ミス、ピリオド忘れなどのケアレスミスは普段から意識しておかないとなかなか解消できません。自分が”a”だと思って書いた文字がバツにされると、次回からは小テストからそれに気をつけることができるようになります。

「鍛え」は厳しさから生まれます。子どもたちがお互いに厳しくなる状態こそが「切磋琢磨」の状態であり、わたしたちが演出しなければならない環境なのです。

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