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語彙レベル

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

大人の世界では、他人と話をしたり他人に何かを説明したりするとき、頭の良い人ほど分かりやすい言葉を使用します。難しいことを平易な言葉で説明することは実は高度な技術です。
わざと難しい言葉ばかりを使う人は、相手を煙に巻こうとしている人か、単に虚栄心が強い人であることが多いのではないでしょうか。

教師は子どもたちに対して「知らないことを教える」「分からないことを説明する」わけですから、平易な言葉を使用して分かりやすく話すことは「絶対」です。
聞き手である子どもたちの語彙レベルを超える言葉ばかりを使用すると「あの先生、なに言ってるかワケ分からん」となるわけです。
しかし、例えば中3生に小学低学年に使うような言葉を使うなど、子どもたちの語彙レベルと比べて極端に易しすぎる言葉を使用しても、やはり子どもたちは違和感を感じ「あの先生、なんかバカにしてる」とか「なんか気持ち悪い」とか言い出すことになります。

小学生から中学生にかけては、子どもたちの語彙力・文法力等の言語力は急激にアップします。1学年違うと子どもたちの言語力がかなり違うこともよくあります。
よって教師は、目の前の子どもたちの現在の言語力を正しく把握し、子どもたちにとって適切なレベルの言葉を使うようにしなければなりません。

わたしは通常、その子の年齢や学力に合った言葉を使うようにしていますが、ところどころにわざと難しい言葉をはさむことがあります。
例えば中1くらいの子に「~の『頻度』が上がります」などとぶっこむわけです。
そして子どもたちが理解できない様子を見て、「ああ、『頻度』っていうのはね、・・・」と言葉の説明をします。
これを何度かやれば、子どもたちは『頻度』という言葉を理解してくれます。

子どもたちの言語力がアップする時期だからこそ、普段の会話や説明の中で少し難解な言葉を使うことは効果的です。
子どもたちに使う言葉は、「適切、ときどき難しい」くらいがちょうどよいと思います。

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