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親の立場に立たせる

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

自分のやりたいことばかりやって勉強しない。親の言うことを聞かない・・・。
わたしはそんな子に話をするとき、親の立場に立ってみるように言うことがあります。

単に「親の立場に立ってみろ」と言ってもなかなか想像しにくいので、自分が大人になることを想像させます。

「ちょっと想像してほしいんだけど、君はこれから成長して、大人になっていきますよね?」
「そうですね」
「好きな人と結婚して、子どもが生まれたとしよう」
「はい」
「その子を大切にすると思う?」
「親にならないと分からないけど、多分大切にすると思います」
「そうですよね。子どもを大切にしない親なんていません。どんなふうに育ってほしいと思う?」
「いい子に育ってほしいと思います」
「そうだね。いい子に育つために、君はその子にいろいろなことを教えてあげるんですよね」
「はい」
「でも、その子のためだと思って言ったことを、子どもが聞いてくれなかったらどう思う?」
「腹が立ちます」
「もし君の子どもが、君自身のように言うことを聞かない子だったら、親である君はどう思う」
「・・・いやです」
「今、君のお父さんやお母さんはそういう気持ちになっているんだろうね」
「・・・」

こう言えば少しは想像ができて、親の立場に立つことができるようです。その子は少し神妙になります。

もちろん、このやり取りだけでこの子が素直に親の言うことを聞くようにはなりません。本当に親にならないと分からないこともあるでしょうから、完全に親の立場に立つことなどできません。
しかし、ことあるごとに親の立場に立たせてみることで、子どもは少しずつ少しずつ、親の気持ちを理解できるようになるのだと思います。

子どもとのこういうやり取りは、当事者である親本人ではなかなかできません。
だからこそ、第三者であるわたしたち教師がすべきことのひとつなのです。

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