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背の順に並ばせるのは差別?

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

「子どもたちを背の順に並べるのは差別である」
ある小学校の先生がこう主張している記事を、先日ネットで見つけました。

その先生の言い分は「背丈という本人にはどうしようもない身体的特徴を並べて比較し、小さい方から大きい方へと序列をつけて並べる。これは差別であり、いじめの類でもある」で、名簿順(あいうえお順)に並ばせることがよい、と主張していました。実際に子どもに聞いてみると、背の順に並ぶことがイヤだという子はごく少数だったらしいのですが、そういう少数意見をしっかりと聞いて改善しなければならない、とのことでした。

(ちなみにわたしは、小学生と中学生のときはほぼ背の順で一番前でした。「前にならえ」のときに、手を前に上げて「前にならっ」たことなどほとんど記憶がありません。でもそれがイヤだと思ったことは一度もありませんでした。・・・でも中にはイヤだと感じていた子もいたかもしれませんね。)

この意見に、わたしは違和感をおぼえました。「差別」や「いじめ」という強烈なワードには嫌悪感も感じます。
「少数意見」?・・・では名簿順にすると全員が満足するのでしょうか?

「和田」さんは、「予防接種で、先に終わった子は教室に戻って遊んでいるのに、自分はいつも最後まで並んで待たなくてはいけないからイヤだ」
「青木」さんは、「入学式や卒業式では必ず一番はじめなので、みんなに注目されて緊張するからイヤだ」
とは思わないのでしょうか?これも立派な「少数意見」です。

「自分は足が遅いので、運動会の徒競走でビリになるからイヤだ」・・・では運動会をやめるのでしょうか?
「テストでいつも点数が取れないのでイヤだ」・・・ではテストをしないのでしょうか?

何をしても「少数意見」はあるはずですし、そんなことを言いだすと何もできなくなってしまいます。

もちろん子どもの人権は最大限に尊重すべきですし、少数意見をしっかりと聞くことは大切です。
でも、日常の「ちょっとイヤなこと」を日々乗りこえることで子どもたちは少しずつ強くなっていくのではないでしょうか。
子どもに「ちょっとイヤなこと」を乗りこえさせることが、親や教師の大きな仕事なんだと心から思うのです。

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