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板書マシーン

こんにちは。陽塾代表の原田基生です。

授業を受けるとき、普通ノートを取ります。
小中学生の子たちは、ほとんどが「板書をノートに写す」ということになると思います。

しかし、いつの間にか「ノートを写す」ことだけに一所懸命になってしまい、教師の話を聞かなくなる場合があります。
教師の話を聞いていないのでもちろん授業内容は理解できなくなります。そうなるとアタマが止まってしまい、「とにかく板書を写す」しかすることがなくなってしまうのです。

わたしは以前、この状態になっている子が数人いたクラスで、板書をわざと間違えて書きました。何をどう書いたかは忘れてしまいましたが、それは「1+1=3」と書くくらい、誰でもすぐに間違いが分かるようなものでした。

普通に授業を聞いていた子は、「?」というような表情をして、わたしの間違いを指摘しようとしましたが、わたしはそれをあえて無視して板書を指示しました。
子どもたちがノートを書いている間に、机間巡視(子どもたちの席をまわり、ノートなどを見て回る)し、子どもたちがどう書いているかチェックしました。
すると、多くの子は板書をそのまま写したのではなく、間違いを正して書いていました。

でも、わたしのニラんだ子は間違えたまま写していたのです。3人いました。

わたしはその子の席に行き、ノートの間違えたまま写した箇所を指さして、「これ正しい?」と聞きました。そこでようやくその子のアタマは動き始め、「あれ?間違ってる」と気づき、もう一度板書を見てわたしに何か言おうとしました。「そうやな。板書が間違えてるよな」と笑って言うと、その子は消しゴムを出してその箇所を消し、正しく書き直しました。

3人それぞれと個別のやり取りをしてから前へ戻り、子どもたちに声をかけて板書を訂正し、板書を写すだけの「板書マシーン」になってはいけないことを指導しました。

板書を写すためだけが授業に来る目的であるなら、授業が終わったあと板書を写真に撮って自宅に送付すれば事足ります。授業に来る必要などありません。
それでは参考書をノートに書き写しているだけのようなものです。

授業では「教師の話を聞いてアタマを動かし、できるだけその場で吸収する」ことがメインであるべきなのです。

2020年10月
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