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人生の主役

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

大相撲の琴奨菊が優勝し、たまたまテレビで見た優勝インタビューでわたしはいろいろなことを感じて心が揺さぶられましたが、そのうちのひとつは「人生の主役」ということについてです。

マスコミや世間は、誰かが何か大きなことをしでかすと、わっと話題にして一躍「世間の主役」に担ぎ上げますが、話題性がなくなると見向きもしなくなります。
琴奨菊も成績にムラがあり、ケガも多く、何度もカド番になっていたようです。優勝争いに名前が出てくることもこれまではほとんどありませんでした。
目立たない大関に、マスコミも世間もそれほど注目していなかったということです。

しかし、当の本人は生まれてからずっと「その人」です。スポットライトを浴びようと浴びまいと、その人は自分の人生を黙々と歩んでいるわけです。
琴奨菊は31歳とのことですが、生まれてからこれまで31年間、彼の「人生の主役」はもちろん彼自身であり、これからもそうです。
子ども時代、学生時代、下積み時代・・・彼だけが経験し、積み重ねてきた31年間です。そして2日前についにスポットライトが当たって「世間の主役」になったのです。

有名になる人、そうでない人。
人のために尽くす人、人に迷惑をかけてしまう人。
いろんな人がいますが、どの人もこの世に生を受ければそれぞれが自分の人生の主役です。

その主役をどう演じるか。それはつまり「どう生きるか」ということだと思います。

そんな、ちょっと深いことも考えた琴奨菊の優勝でした。

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