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やる気スイッチ

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

勉強に対してなかなかやる気を出さない子。
親や教師からすると何とかやる気になってほしいと望むのは自然なことです。

「やる気スイッチ」という言葉があります。
そのスイッチをオンにすると、子どものやる気が出るというものです。
子どもをやる気にさせたい大人たちは、その子の「やる気スイッチ」を探してそのスイッチをオンにしようとします。

確かに、ある一つのきっかけで急に子どもが勉強をやる気になることはあります。
自分の憧れている人に勉強をがんばるように言われたときや、将来やりたいことが本当に見つかったときなど、自分が心から「こうなりたい」「こうありたい」と思えることができれば、あたかもスイッチが入ったかのように、急にやる気が出て勉強に没頭することがあります。

しかし、そういう子はまれです。誰でもそんなに一瞬でやる気になるわけではありません。
多くの小学生や中学生、そして高校生や大学生でも、自分の行動を一瞬で変えるほどの強い動機を持っているわけではないのです。

ではそういう「普通の子」をやる気にさせるには何が必要か。

それは「少しの強制力」です。

本人は嫌がるかもしれませんが、半ば無理やり勉強させるのです。
やる気になるまで待っていたらいつになるか分かりません(笑)
励ましながら、正しい方法で正しく努力をさせると、小さくても必ず何らかの結果が表れます。
そこですかさず褒めて「成功体験」を味わわせると、やる気が少しアップします。

そういう子が持っているやる気スイッチは、「入」と「切」の二者択一型のスイッチではなく、音量つまみのような無段階の調節ができるタイプのスイッチです。もちろん2種類のスイッチを持っている子もいます。
「憧れ」は二者択一型スイッチの原動力で、「強制力→成功体験」は無段階調節型スイッチの原動力です。

どんな子も持っているやる気スイッチ。教師や親は、そのスイッチをオンにできるよううまく関わってあげる必要があると思います。

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