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「先生の話をよーく聞くんやで」

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしが幼稚園児のときに、母から言われたことで今でもよく覚えている言葉があります。
「先生の話をよーく聞くんやで」
です。

もう40年以上も前のことですので、だいぶ記憶が怪しいのですが、幼稚園に通い始めのころは、毎日毎日言われていたのではないでしょうか。
子ども心に「お母さんは何回も同じこと言うんやなあ」と思っていたことをうっすらと覚えています。

幼稚園児は純粋です。わたしは、母に褒められたいという思いで、先生の話をしっかり聞きました。

帰宅すると、母はわたしにその日に幼稚園であったことを聞き、わたしが答えます。
「今日はどんなことして遊んだん?」
「粘土でゾウさんを作った!」
「今日は誰かとお友達になったん?」
「〇〇くんとお友達になった!」
「先生、どんなこと言ってはった?」
「みんなでしっかり片付けしましょうって言ってはった!」

これも、聞かれることに答えられなかったら恥ずかしいという意識があったような気がします。
すべてのことを答えられるように、幼稚園では精一杯「吸収」しようとしていたのではないかと思います。
特に先生の話は聞き洩らさないように「よーく聞いた」覚えがあります。

幼稚園児のときにされたこの「刷り込み」(笑)
これによってわたしの中で「教師の話はしっかりと聞かなければならない」ということが定着し、習慣化されていきました。

この習慣は小学生になっても中学生になっても続いていました。
授業中、先生の話を聞いていなくて注意される子がいると、「なんでちゃんと聞かないんだろう」と思ったものです。

わたしは成績がわりと良い方でしたが、それは「人の話をしっかり聞く」という基本動作がしっかりと見について習慣化されていたからではないか、と思います。
「刷り込み」をしっかりしてくれた母に感謝です。

物心つくときからしっかりとした習慣を身につけることは非常に大切なことなのです。

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