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同じ文字をずっと見ていると変になる

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

先日、「冬」という漢字をじっと見ていると、「あれ?『冬』ってこんな形だったっけ?」と思い始め、何か形が変に見えてしまい、その文字をなぜ「ふゆ」と読むのかも分からなくなって、ついには文字という感じがしなくなってしまいました。

そんな経験はありませんか?
わたしは子どものころにときどきこんな状態になっていました。友達に聞いてみるとどの子も「あるある!」と言っていました。ほぼすべての子が経験していたようです。

わたしは久しぶりにこれになったのです。
なんだか懐かしい感覚でした(笑)

この現象、実は心理学で「ゲシュタルト崩壊」とよばれています。

ある文字を見たとき、その文字を構成する線や点などを一つ一つ確認しなくても、ぱっと全体を見るとその文字を読み取ることができます。フォントが変わったり斜体文字になったり、場合によっては線や点が一本少なかったりしても、同じように文字を読み取ることができます。人は、文字を認識するときは全体的な枠組みを見ているということです。

一つの文字をじっと見ていると、その文字全体でなくそれを構成する各部分に意識が向かってしまい、全体として(まとめて)とらえることができなくなってしまうことがあるのです。この状態が「ゲシュタルト崩壊」です。

ゲシュタルト崩壊になりやすい文字もあるようです。
借、傷、多、今、を、ル
などで、漢字だけでなく、ひらがなやカタカナもあります。

そういえば、大人になってからはひとつの文字をじっと見つめることなんてあまりなかったです。
それだけわたしはバタバタと生活してしまっているんでしょうね(笑)

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