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分析という名の逃避

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

私立高校の入試まであと一か月です。中3の受験生たちは自分の受験校の赤本(過去問)に取り組んでいる最中ですが、この時期の受験生の中には、自分の受験校の「分析」を必要以上にしてしまう子がいます。

赤本には過去に出題された入試問題が掲載されているのですが、それだけでなく本のはじめの方にはその学校の所在地や理念やシステム、クラブ活動などの基本的な情報、また過去の競争倍率や合格最低点などの入試データ、そして入試問題の傾向と対策が載っています。
ここをやたらと読み込んで、半ばその学校の「マニア」みたいになってしまうのです。

どんなクラブがあって自分はどこに入りたい、とか、
去年の倍率は高かったけど今年も高いのかな・・・とか、
この学校は英語の長文が長いからどうしよう・・・などです。
そして、気になる割には「行動」を起こしません。

「敵を知る」ということはとても大切なことですが、そんなことばかりが気になって時間を浪費し、肝心のラストスパートができていないのです。
必要以上にそういう分析をするのは一種の「逃避」であるとわたしは思います。
そういう子はだいたい過去問の得点が合格最低点に達していません。

合格点に到達するためには、分からないところを質問し、徹底的にやりなおしをやり、暗記事項を頭に詰め込む努力をしなければなりません。
合格するためには、そうするしかないのです。

ゴール直前のスパートはつらいものです。
でも逆に考えるとゴールはもうすぐなのです。
最後まで逃げずにがんばってほしいと思います。

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