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他人の子と自分の子

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしは教師ですので、日々多くの子どもたちと接していますし、これまでも多くの子どもたちを指導してきました。
よっていろいろな人から「教育のプロ」のように思われます。
「この子、親の言うことは全く聞きませんので、先生から厳しく言ってやってください」と保護者の方から言われることも多いです。
そして、教育のプロであるがゆえに、自分の子もしっかりと育てていると思われます。

しかし、これがちょっと違うのです。
実は、他人の子と自分の子とは違う扱いをしてしまうのです。
「違う扱い」というよりも、自分の子はうまく扱えない、ということです。

他人の子に注意するときには冷静に注意できるのに、自分の子を叱るときはついつい感情的になってしまう・・・。
どの親にもそういう経験があると思います。

わたしは、自分が教えている生徒はタイミングよくピシッと叱ることができるのですが、なまじ「感情的に叱ってはいけない」と知っているために、自分の子のときには「感情的になってはいけない」と意識しすぎて一瞬考えてしまい、ちょっとしたタイムラグができてしまうのです。
これがあまりよくありません。

親と子。
親は子どもの教育に最大の影響力を持っていますが、親だけでは子どもをしっかりと育てることはできません。
近すぎるのでどうしても冷静さよりも感情が先走ってしまうのです。

よって、適度な距離感を持って接してくれる親以外の大人の存在は、子どもをしっかりと育てていくためにとても大切です。
学校や塾の教師、習い事の先生、部活動の監督や顧問、親戚や近所のおっちゃんやおばちゃん・・・そういう大人たちが、それぞれの距離感で、それぞれの角度から子どもを見つめ、影響力を発揮していくことで子どもたちはしっかりと育っていくものだと思います。

子どもをとりまく大人が、「みんなで」子どもを育てることができればいいですね。

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