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お母さんの勇気

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

三者懇談での話です。

2学期の期末テストで5教科合計点の自己ベストを更新し、成績が上がった子でした。
その子は陽塾の開校時(夏期講習)から陽塾に通ってくれている子ですが、わたしから見ていると、夏から今までの4か月で少し大人になったというか、よい意味で落ち着いたなあと感じていた子でした。

2学期のご家庭での様子をお聞きした時に、お母さんがこんなことをおっしゃいました。

これまでは本人がなかなか自分から勉強をせず、2学期の中間テストでは結構口うるさく勉強しなさいと言っていたようです。本人もイマイチそれを理解していないようで、なかなか動かなかったとのことでした。
お母さんは、このままではいけない、本人が本当の意味で分かってくれないと同じことの繰り返しだとお考えになって、2学期の期末テストでは「勉強しなさい」と言うのをきっぱりとやめたそうです。
そうすると、期末テストではお母さんが言わなくても自分から勉強するようになったのです。お母さんに言われなくなって、「自分でやらなきゃ」という気持ちが生じたのだと思います。

そして自己ベスト更新。通知表の成績もアップしました。
お母さんとその子のナイスコンビネーションです。わたしはお母さんの「勇気ある決意」と、その子の成長に、成績がアップしたこと以上の感動を覚えました。
お母さんの決意と、その子の成長タイミングが合っていました。

実はこのタイミングが合わないとうまくいきません。そこが難しいところです。
幼いままであれば、言わなければやらないだけです。精神年齢が一段上がるまでは、やはり言わなければならないこともあるでしょう。

ひとつの方法として、子どもと話し合い、「言わないので自分からやる」ということを約束して様子を見るということもできます。
失敗することもあるでしょうが、その話し合いで子どもに何か変化が出るかも知れません。タイミングが合えば、子どもが大きな成長をとげられるでしょう。

親と子どもが一緒に歩んでいる。
そんなうれしい思いができた懇談でした。

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