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叱るときの二人の自分

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

親は自分の子どもに一番近い存在です。当たり前のことですが、親は誰よりもわが子のことを大切に思っていて、思い入れは他人とは比較にならないくらい強いものです。
子どもを叱るときもついつい感情的になってしまいます。ときどき、わが子を感情的に叱ってしまって反省される保護者もいらっしゃいます。

わたしたち教師は親ほど子どもと距離は近くありませんが、やはり子どものことを大切に思っているので、子どもが不誠実な行動をとればやはり厳しく叱ります。

しかし、大人が子どもを叱るときには注意が必要です。
それは「自分のどこかに冷静な自分がいる」という状態でいなければならない、ということです。

大人もひとりの人間なので、腹の立つことはあります。そんなときは激しく叱ることになるのですが、見た目は激しく叱っているようでも、100%を感情に任せてしまってはいけません。対等の立場の者どうしがケンカするのではないからです。
どこかに冷静な自分がいて、自分が叱っている様子を客観的に見ている状態になっていなければ、単に「腹が立ってキレている」だけになってしまいます。

感情的になっているときというのは、後先を考えていない状態なので、正しい言葉の選択ができません。怒りにまかせて言った言葉が相手を傷つけてしまうことは結構あるものです。

「冷静な自分」がいると、叱っている最中にも「感情的な自分」に注意してくれます。
「こういう言い回しをするとよくない」とか、「これ以上続けると逆効果になりそう」とか、「そろそろ矛を収める頃だろう」などです。

「感情的な自分」も「冷静な自分」も、どちらも子どものことを大切に思っています。そしてその二者がいるからこそ「正しく」子どもを叱ることができるのだと思います。

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