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ストーリーテラー

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしは時々、子どもたちに「おはなし」をします。
「おはなし」といっても、「むかしむかしあるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおったそうな・・・」というような「フィクション」でなく、わたしがこれまで出会ってきた子どもたちや、その子たちとともに体験した「ノンフィクション」を話します。

「以前、こんな生徒がいてな・・・」と語り始めるわけです。

これまでの教師としての人生の中で、いろんな子たちと関わってきた中でのたくさんの物語。今の子どもたちに伝えたい話はたくさんあります。それらの話は示唆に富んでいます。

がんばって受験を大逆転合格した話、逆に気を抜いて大失敗した話、こんな勉強方法をやっていた子がいたという話、親子関係の話、部活動や友達関係の話、・・・いろいろな「ノンフィクション」があります。

そういう話をすると、子どもたちは食いつきます。
わたしが子どもたちに「おはなし」するときには、それを聞いている子たちが「おはなし」の中のわたしや登場人物になるべく感情移入できるように、できるだけ臨場感を出すように気をつけています。

もちろん、本当に体験するほどインパクトは大きくありませんが、ある程度でも感情移入できれば、それなりに「疑似体験」ができます。
合格発表の会場で「不合格」を味わった子の話をして、「自分がその子だったらどんな気持ちかな?」などと声をかけるとみんな神妙な表情になります。「疑似体験」しているのでしょう。

子どもたちに「疑似体験」をしてもらうために、教師は上手に話をする「ストーリーテラー」としての能力も持っておくことが望ましいと思います。
そういえば昔、稲川淳二さんの「怖い話」を引き込まれるように聞いて、身の毛がよだった覚えがあります。彼はすばらしいストーリーテラーです。
わたしなどまだまだ話の技術は低いですが、少しでも子どもたちに「疑似体験」してもらえるような「おはなし」をしていきたいと思います。

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