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視写の問題

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

国語のテストや入試問題で、「視写の問題」があります。
「視写の問題」とは、ある文をそのまま解答用紙にていねいに書き写す問題です。

一昨日実施された奈良県の特色選抜の国語にも出題されました。
文章中の『図書館のような組織が発達』という箇所に二重線がひいてあり、
問題では、『二重線部を全体の調和を考え、楷書で、一行で丁寧に書け。』

・・・それだけの問題です。

しかし、実はこの問題を「間違える」子が時々います。
誤字・脱字があったり、写さなくてもよい語句を入れてしまったりしてしまうことがあるのです。
奈良県の特色選抜ではこれで40点満点中3点です。100点満点に換算すれば7.5点という点数になってしまいます。

文部科学省のホームページには、「視写の効果」として以下のことがあげられています。
(1) 集中力をつける。
(2) 字が上手になる。
(3) 文章表現の技法を覚える。
(4) 表記のルールを覚える。
(5) 暗誦や記憶に役立つ。

このうち、テストで問われるのは(1)の集中力でしょう。

この問題を間違えるというのは、問題を解くときに「集中できていない」ということになります。

わたしのこれまでの経験上、この問題を間違える子はやはり「雑」な勉強をしている子という印象があります。
普段から忘れ物をする、字を丁寧に書かない、計算ミスをする、「記号で答えなさい」と書いてあるのに語句で答えてしまう・・・などが多い子は要注意です。
こういう、いわば「性格的」なものがテストで問われるわけです。

しかし勉強の丁寧さというのは、性格ではありません。勉強の方法です。勉強の方法はいくらでも変えることができます。
「丁寧に勉強する」ことを、子どもたちにはしっかりと指導し続けていかなければなりません。

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