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組織の悪意

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

ロシアで組織的なドーピング問題が起こっています。
ドーピング検査の陽性を逃れるための検体のすり替えや隠匿・廃棄、また賄賂のやりとりなどもあったようで、国ぐるみの感があります。

ドーピングはもちろん「ルール違反」ですのでやってはならないことは当然のことですが、選手個人が勝手にドーピングするのと、組織的にドーピングするのでは全然重みが違います。
個人がやったのならその個人が非難されますが、組織がやったのなら個人への非難はほとんどなく、その何倍もの非難を組織が受けることになります。

入試で例えるなら、個人が勝手にカンニングするのと、塾がカンニングのやり方を教えているのでは全然違うということです。
カンニングのやり方を教えてそれを推奨する塾など、絶対にあってはなりません。もしあればトップの人間性を疑わざるを得ませんし、親ならそんな塾に大切な子どもを絶対に通わせたくありません。

最近は、マンションのくい打ちのデータねつ造、耐震ゴムの偽装、車の排気ガス量をねつ造するコンピュータなど、いろいろ組織的な不祥事が起きています。

「個人の悪意」なら組織がその個人に正義の制裁を加えればいいのです(もちろん監督責任は問われますが)が、「組織の悪意」は簡単には済みません。その組織全体の信頼が地に落ちてしまうからです。
その組織に所属するすべての人に悪意があるわけではないのに、全体がそのような目で見られてしまいます。

「組織の悪意」はその組織の存続の危機につながります。
だからこそ、組織を動かすトップには「正義の血」が流れていなければならず、いろいろな日々の現実の中でもそれを忘れてはならないと思います。
わたしも小さいながら組織のトップです。「正義の血」を忘れるようなことは決してあってはなりません。

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