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確かに分かってるんだけど・・・

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

学校から帰り、休憩して、ご飯を食べ、休憩して、テレビを見て、休憩していると、お母さんが声をかけてきます。
「今日は宿題ないの?」
「あるよ」
「早くしなさい」
「分かってる」

そのあと、しばらくくつろいでいると、またお母さんが少しイラッとしながら声をかけます。
「あんた、もう9時過ぎてるで(微怒)」
「分かってるって(怒)!」
「分かってないやん(激怒)!!」
「分かってるわ(超激怒)!!!」

こういうやり取りは結構多くの家庭で繰り広げられているのではないかと思います。

さて、この子は何を分かっているのでしょうか。
時刻が9時を過ぎたこと?
はやく宿題をしないといけないこと?
お母さんのイライラの気持ち?

お母さんは「分かっていない」と言いますが、そうではなく、確かに本人はすべて分かっています。
時刻が9時を過ぎたことも、
はやく宿題をしないといけないことも、
お母さんのイライラの気持ちも。

本人も、もうちょっとしたらやろうとは思っています。しかしそれは自分の中で思っていることなので、どうにでも修正(?)できます。
「9時になったらやろう」と思っていても、実際に9時になると「9時半からにしようかな・・・」などとどこかで思っているのです。
すべて分かっているのですが、甘い自分に負けてしまって動けないのです。大人でも、そういうことが時々ありますよね。

そんなときは「宣言して(させて)自分をしばる」ことをするとよいと思います。
本人も「分かっている」のですから、行動する「後押し」をするということです。

例えば、何時になったら勉強を始めるのかを、先に子どもに聞いておくと、こういう状況は少しは改善すると思います。

人は弱いものです。自分の意志だけでは動けないことも多いでしょう。そんなときには外部の強制力にも頼ればよいのです。

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