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字が似てくる

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしの書く字は、丸みを帯びていて子どものような字で、決して美しい字ではありません。
結婚式や告別式などで名簿に名前を書くときには少し恥ずかしい思いをしながら書いています(笑)
エエ年をしたおっさんとしては、本当はもう少し大人っぽい字を書きたいと思っています。

しかし、子どもたちからは「読みやすい」と言われることが多く、「これでもいいのかなぁ」などと思ってもいます。

もともと私の字は、小学3年か4年くらいの時に、友人が書いていた字に影響されて、その字を無意識にマネして書くようになったのが始まりだと思います。

わたしの字に影響を与えたのは友人の字だったのですが、実は長い間同じ教師に習っていて、教師の字にあこがれがあると、子どもの字が教師の字に似てきます。
わたしの教え子で、実際にわたしの字にそっくりな字になった子(といってももう大人ですが)を何人か知っています。
そのうちの一人、中学生の時に3年間教えた子に聞いたことがあります。
「僕、原田先生の字が好きだったんです。知らず知らずにマネをしていたんでしょうね。今はこの字になりました」
「あら、それは悪いことをしてしまったな」
「いえ、僕はこの字、気に入ってますから」

なんかうれしはずかしですが、少し怖いという思いもあります。

教師は子どもに大きな影響を与えます。字だけでなく、しゃべり方や所作、そして考え方まで似てくることがあるのです。
子どもが卒業して教えなくなっても、与えた影響は子どもの中に残ります。

だからこそ、わたしたち教師は常に子どもたちの前に立つだけの資格があるかを自問し、心して子どもにあたる必要があると思うのです。
そして教師自身もまた、精進して成長していかなければならないのです。

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