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子どもと親と教師のコミュニケーション

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

広島の中学校で中3の子が自殺した問題が連日報道されています。
真相はまだ完全には明らかになっていませんが、過去の非行が理由で高校への推薦ができないことを担任が本人に伝え、そのあとその子は自殺したということです。
その非行の記録データが誤りであったことや、懇談が廊下での立ち話程度であったことなども表面化しています。ありえないずさんさです。
校長が会見や全校集会で謝罪しましたが、全国からの非難が集中しています。

この悲劇は防げなかったのか。やり場のない憤りと悲しさをおぼえます。
もちろんこの中学校が一番悪いのは言うまでもありません。

しかし、この中学校「だけ」のせいでこの事件が起こったのでしょうか。

現時点で、わたしにはいくつかの疑問が残っています。
本人は学校で「濡れ衣」を着せられていることを親には話さなかったのでしょうか。
親も、受験直前期になっているのに子どもと進路について話し合っていなかったのでしょうか。
どうもわたしには、この親と子のコミュニケーションが見えてきません。

「推薦ができない」
こんな大切なことを親に直接伝えなかった学校が最も悪いのですが、子どもが一言親に伝えていれば、普通なら親が学校に確認するはずです。
また、子どもが進路について話してくれないのなら、親がそのことも含めて学校に相談するはずです。

子どもと親と教師が同じ方向を見て進むのが教育です。
そのためには、親と子ども、子どもと教師、教師と親、この三者のコミュニケーションは欠かせません。

三者のコミュニケーションがもう少しあれば、こんな事件は起こらなかったのでは・・・と思ってしまいます。

悲劇は誰も幸せにしません。
こんな悲しいことがなくなるように、わたしたち大人がしっかりしなければなりません。

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