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中途半端な時間設定

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしは授業中、子どもたちに板書を写させるときに、
「じゃあ、1分50秒で写してください」
と指示することがときどきあります。

「1分50秒」なら「2分」でも同じようなものなのですが、あえて中途半端な時間設定にします。
するとなぜか子どもたちの集中度が上がり、テキパキと板書を写してくれます。
クラスが少し弛緩した感じのときに使うと、子どもたちは結構シャキッとしてくれます。

また、授業終了後の再テストをするときも、
「再テストは10時3分からやります」
と伝えることもあります。
これも「10時5分」でなく「10時3分」です。5の倍数の時刻はキリがいいですが、あえてそれ以外の時刻を設定するのです。

中途半端な時間設定をすると、逆にその中途半端さが厳密で厳格な印象を与えることになります。
わたしも以前に仕事で、ある会議の開始時刻を「9時57分から始めます」と連絡され、その中途半端な時刻設定に「?」と思いながらも、9時57分に絶対遅刻できないと意識したことがあります。
中途半端な時間設定は、相手にシャープな時間感覚をつけることができるのです。

ただ、これをするとき、「仕掛ける側」は絶対にその時間・時刻を守らなければいけません。
「10時3分から」と言って厳格さとシャープさを演出しておきながら、実際は10時5分を回ってだらだらと実施するようでは完全に逆効果です。子どもたちからの信頼度も下がります。

こういう指導がしやすいように、陽塾の教室の時計は電波時計を使っています。
ときどきこの作戦で、子どもたちの時間感覚を鍛えています。

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