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ニホニウム

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

日本の理化学研究所のチームが初めて発見した原子番号113番の新元素に、「日本」にちなんだ「ニホニウム(nihonium)」という名前が付けられることになりました。
元素記号は「Nh」。日本で発見(合成)された元素が周期表に載るのは初めてのことだそうです。

新しく発見された元素は、国名や科学者などの名前にちなみ、語尾に「イウム」などを付けることが規則となっていて、国名に由来するものはアメリカのアメリシウム、フランスのフランシウム、ドイツのゲルマニウムなど欧米諸国がすでに命名しています。

元素周期表は科学の基本であり、学校の教科書にも掲載されています。そして未来永劫残っていくものです。
その周期表に国の名前がつくのは確かに誇らしいですね。

名称の候補には「ニッポニウム」や「ジャポニウム」という案もあったようです。
「ジャポニウム」なら記号がアルファベットの「J」から始まります。多分「J」で始まる元素はなかったと思うので、「ジャポニウム」の方が「目立つ」かな、と個人的には思いましたが(笑)

さて、原子番号1番の水素から92番のウランまでのほとんどは自然界に存在するのですが、それ以降は人工的に合成された元素です。
ニホニウムも亜鉛の原子核をビスマスという金属の原子核に衝突させ、核融合反応により合成されたものです。
しかし実験が2003年から2012年まで、360兆回もの実験でできたのは計3個。寿命は平均0.002秒しかないとのことです。
実用的に何かの役に立つことはあまりなさそうですね(笑)

森田浩介グループディレクターは「増えかけている理科嫌いの子が、周期表を見て少しでも好きになってくれれば」と話しているそうです。
なかなかうまくいかない実験の成功を祈願して神社にお参りするときにも、原子番号と同じ113円をお賽銭にしていたそうです。

ノーベル賞の授賞者の方々を見ていても思うのですが、科学者のこのストイックさってすごいですね。
この思いが、大きな発見や開発を成功させる原動力なんだなあと思います。

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