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知識リンク力

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

勉強で新しい用語や単語などを覚えるとき、これまでの自分の持っている知識と関連付けると定着度が上がります。
「これまで自分の持っている知識」とは、その子がこれまで机上の勉強で得られた知識もありますが、むしろそれ以外のいろいろな経験によって得られた、あるいは聞きかじった知識であることも多くあります。

例えば、気圧の単位「hPa(ヘクトパスカル)」は結構耳に残りやすいこともあり、子どもたちは天気予報などで聞いたことがある子がほとんどです。圧力の単位「Pa(パスカル)」を教えるときに、「Pa」は「hPa」と仲間なんだよ、などと言うと子どもたちの頭に結構残ります。

これは英単語などでも同様です。
先日、「cute」という単語を初めて見た子に「これどう発音する?」と聞くと、しばらく考えてその子は「クテ」と答えました。全く知識がリンクしていません。まあ初めてならそう読んでしまうこともあるでしょう(笑)
「日本語で『キュート』って言うやろ?どういう意味?」
「『かわいい』っていう意味です」
「そうやろ?」
これだけでその子には「cute」の発音と意味が頭に入ります。

優秀な子は、知識をリンクさせる作業を自分でやります。
頭の中で「ああ、そういえば○○っていうのがあったな・・・」とこれまでの自分の知識と無意識にリンクさせるのです。

この力を高めるためには、まずは小さいころからいろいろな経験や言葉に接しておく必要があります。
机上の勉強だけでなく、テレビを見ていても、旅行に行っても、遊びの中でもいろいろな知識や言葉はたくさんあります。
子どもたちに多くの知的経験をさせてあげながら、子どもとの会話の中でも知識をリンクさせるような語りかけをしてあげることが、この「知識リンク力」を高めることになるのです。

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