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机からよく物を落とす子

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

授業中、ときどき机から消しゴムや鉛筆などを落としてしまうことがあります。
机から物を落としたことがない人はいないと思いますが、子どもたちの様子を見ていると、よく落とす子とそうでない子がいます。

基本的には年齢が低いほど物をよく落とします。
わたしの子どもが小学1年のときに授業参観に行くと、授業中あっちでぽとっ、こっちでぽとっ・・・とよく物を落としていました。
幼児がコップを倒してこぼしてしまったりするように、小さいときには体のコントロール能力が未熟です。これが大きな理由の一つですが、精神的な意識の成熟度も理由の一つです。
机の上全体を自然に意識することができず、自分の手元だけに意識が集まってしまうのです。また、例えば鉛筆が机の端から半分ほどはみ出ているときに「落ちそうだ」と無意識に感じる、いわば物理的な感覚もまだ完全に備わっていないように感じます。

精神的な発達度(精神年齢)は子どもによって違いがありますので、同じ学年の同じクラスでも、よく物を落とす子とそうでない子がいます。
確かに、よく物を落とす子は精神的に幼いところがある子です。幼いがゆえに整理整頓が苦手だったり、人の話を長時間集中して聞くことができなかったり、手遊びをしたり、ぼーっとしてしまったりするのです。
よって、授業内容の定着にも少し時間がかかってしまいます。

きびきびと行動することが苦手なので、親もついつい先回りしてかまってしまうこともあるようです。

こういう子は、精神的に成長してくると自然に落ち着いてきますが、まわりがあまりいろいろと世話を焼き過ぎることなく、いろいろなことを自分で考えさせたり、自分で行動させることで精神的な成長を促すことも大切なことです。

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