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最もソンする練習

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

陽塾では計算・漢字・英単語の勉強を毎日続けるように指導しています。漢字・英単語については子どもたちに専用のノートをつくってもらって、それに書いて練習するように指示しています。

書く回数は指定しません。子ども自身に考えさせて練習回数を決めさせます。すぐに覚えられるなら練習は1回でもいいし、なかなか覚えられないのであれば5回でも10回でも練習しなさいと言っています。
回数を決めてしまうと、どうしても思考がストップし「書くこと」が目的になってしまう子がいるからです。
練習したノートをチェックし、小テストの結果を見ると練習量と定着度が把握できます。
定着度が低い子には練習回数を増やすようにそこで指示します。

しかしときどき、練習をたくさんしているのに小テストの得点がよくない子がいます。
失点している原因はさまざまですが、中には練習した労力をムダにしてしまっている子がいます。

「間違えた漢字や単語を練習している」のです。

練習用のノートに間違えた漢字や単語を何度も書いているのです。
ノートに一つめを書くときに間違えて書いてしまい、あとはそれをを見ながら練習しているのでしょう。
これは「最もソンする練習」と言わざるをえません。時間と労力とノートの紙面と鉛筆の芯をムダ遣いして、間違えた漢字や単語を書いているのです。
当然小テストでも高得点は取れません。
練習すればするほどその間違えた漢字や単語が「定着」してしまいますので、覚えていないよりもタチが悪いとも言えます。

ノートに書いて練習するときは、しっかりお手本を見て、ていねいに間違えずに書かなければなりません。
そのためには注意力が必要です。注意力は勉強の「ていねいさ」の一つです。

せっかく勉強するのですから、よく間違えてしまう子は深呼吸の一つでもして、まずは丁寧に、正確に書くことを意識してほしいと思います。

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