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大人が入れたのではなく、子どもが入った

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

世間には子育てに関する多くの情報があります。
書籍も多く発売されていて、自分の子どもを東大に入れた親がその子育てについて書かれてあるものや、教育指導者が難関大に子どもを入れるノウハウについて書かれてあるものがあります。

わたしはこの「入れる」という表現が好きではありません。
「入れる」という他動詞には、子ども本人の意志や主体性が感じられません。
まるで人形のように大人たちに「制作」され、レールの上を無表情で押されて進んでいる、そんな感じを受けてしまいます。

家庭で、学校で、塾で、大人たちは子どもを一所懸命教育します。難関大に合格することは本当に大変なことで、大人も一所懸命応援・協力したことはもちろん否定しません。
しかし大人はあくまでも応援者であり、主役は子ども本人です。

大人が入れたのではなく、子どもが入ったのです。

大人の努力やノウハウばかりを賞賛するのではなく、子どもの素質や努力や成長を賞賛すべきです。
その本の通りにすれば、どんな子どもでも東大に合格できるなら苦労なんてしません。たまたまその子に「その方法で伸びる素質」があったからこそなのです。

もう一つ違和感があります。
それは「大学に合格したら終わり」という風潮です。

難関大に合格することは人生の中の大きな区切りの一つですが、それよりも重要なことは大学のあとにどんな人生を歩むかです。

「子どもを東大に合格させるための本」はたくさんありますが、「患者のために尽くせる名医にするための本」は見たことがありません。

世間の風潮が即効性を求めています。
「絶対に儲かるネットビジネス」とか
「飲むだけでどんどん痩せるサプリ」とか・・・
まずは大人から、そういうものを求めすぎないようにしなければならないと思います。

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