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単語で話させない

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

授業を休んだときに配布されたプリントを後日もらいに来るときに、
「先生、プリント」
と「単語」で話す子がいます。

わたしは意地悪(笑)ですので、
「プリントがどうしたん?」
と聞き返します。

そうするとその子は、
「休んだ日に配ったプリントをください」
と「文章」で言い直します。

コミュニケーションは相手との意思疎通です。生活の中には他人との意思疎通が必要な場面が多くありますが、その場その場での意思疎通ができればその場のコミュニケーションは成功です。
究極の意思疎通は、何も言わなくても思っていることが伝わる「ツーカーの仲」です。
わたしなどは思っていることをよく妻に見抜かれてしまいます(笑)

しかし、「ツーカーの仲」は相手のことを本当によく知っているという前提がないと成立しません。
相手が誰であっても自分の考えを正しく伝えることができる能力が「コミュニケーション能力」であり、子どもたちにつけてもらいたい大切な能力の一つです。

親や教師は子どものことをよく知っています。子どもが何を考えているのか、何を言いたいのかは、その子が何も言わなくても、またはその子の発する「単語」だけで分かってしまうことも多くあります。
しかしそこで大人が「分かってあげてしまう」と、コミュニケーション能力が鍛えられません。
子どもも楽です。「単語」だけ発していれば大人が勝手に補ってくれて言いたいことを理解してくれるからです。

大人はわざと少し「意地悪」になって、子どもにできるだけ「文章」で話させることで、コミュニケーション能力を鍛えてあげなければならないと思います。

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